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特集

北前船の食と工芸

江戸後期から明治、北前船は加賀橋立に富と文化を運びました。赤瓦の町並み、船主屋敷の名石、日本海の幸——海運がもたらした「食と工芸」の痕跡を、徒歩圏でたどれます。

北前船の里資料館
出典: 加賀市観光公式サイト KAGA旅・まちネット

加賀橋立は、江戸後期から明治にかけて北前船による海運で栄えた港町です。船主や船頭たちが帰港のたびに普請を重ねた屋敷が、いまも谷あいの地形に沿って残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。KITAMAE BASE 加賀橋立からは徒歩5分ほどで、赤瓦と石垣の路地が始まります。

町並みの特徴は、土塀の上に積まれた赤茶けた能登瓦。日本海の塩風と雪に強い瓦が、石垣と組み合わさって独特の景観をつくっています。徒歩7分の蔵六園(旧北前船主・酒谷家の屋敷)には、海運の途中に各地から運び込まれたという名石「蔵六石」が残ります。北前船が単なる物流ではなく、文化と意匠の流通でもあったことが見えてきます。

北前船主の旧宅を公開する北前船の里資料館では、廻船の歴史と船主の暮らしを実物として確かめられます。最新の開館情報は、施設の公式サイト・お電話でご確認ください。

そして北前船が運んだのは、工芸や意匠だけではありません。橋立漁港に揚がる日本海の幸は、いまも KITAMAE BASE の夕食「北前 CUISINE」へとつながっています。海が運んだ富と美意識、そして食——その延長線上に、この宿は建っています。

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