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KITAMAE BASE
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物語

Foreword

橋立の日常に、静かな特別感を灯す。

KITAMAE BASE 加賀橋立は、北前船で栄えた橋立の海辺に、元料亭を受け継いで生まれた全 9 室の小さなホテルです。地元の職人、漁師、農家、クリエイターとともに、土地の記憶を現代の滞在に編み直しました。豪華さを飾り立てるのではなく、海を眺め、食を味わい、町を歩く時間に余白を残すこと。橋立の日常に、静かな特別感を灯す宿でありたいと考えています。

黒板塀が続く橋立の路地。自転車を押す人影
黒板塀の路地を、自転車が行く。橋立の日常。

Hashitate

海が、橋立を建てた。

谷あいの坂道を上がると、両側に石垣が続きます。土塀の上に載るのは、日本海の塩風と雪に耐える赤茶けた能登瓦。橋立は、江戸後期から明治にかけて北前船の海運で栄えた、船主たちの集落です。石垣の高さも、屋敷の構えも、海で得た富がかたちになったものでした。

帆を張った北前船が描かれた船絵図
航海の無事を願って奉納された、北前船の船絵図。

海に出ることは、命を懸けることでもありました。航海の無事を願って奉納された船絵図には、帆を張った北前船が描かれています。船が運んだのは荷だけではありません。麹や干物といった食文化、各地の意匠までもがこの港に持ち帰られ、橋立は「日本一の富豪村」と呼ばれるまでになりました。

高台から見渡す加賀橋立の赤瓦屋根と日本海
赤瓦の屋根越しに、日本海が広がる。

高台に立つと、赤瓦の屋根が海へ向かって連なるのが見えます。船の時代が終わったあとも、町並みは住民の暮らしの中で守られ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。その町並みの続きに、この宿は建っています。

夜明け前の橋立漁港。漁師が水揚げ作業をする漁船
夜明け前の橋立漁港。水揚げの声が港に響く。

Four Chapters

北前船の栄華から、KITAMAE BASE へ。

港町の起源から、受け継いだ空間、そしてこれから。四つの章にまとめています。

黒板塀が続く橋立の路地

一:北前船

黄金の航路が、橋立を建てた。

江戸後期から明治にかけ、日本海を縦断する西廻り航路が日本の物流を支えました。蝦夷地(北海道)で昆布やニシンを仕入れ、上方で綿や酒を買い付け、各寄港地で売り買いを繰り返す「買積み」の商法は、一航海で数倍の利益を生みました。それが北前船です。

加賀橋立には最盛期、20 軒を超える船主が軒を連ねました。海で積み上げた富は石垣となり、赤瓦の屋敷となり、橋立は「日本一の富豪村」と呼ばれました。北前船が各地から持ち帰った昆布だし、麹、糠漬けは、今も北陸の食卓の基層として残っています。

明治後期、汽船の普及とともに北前船の時代は静かに幕を下ろしました。しかし船主たちが遺した石垣と赤瓦の町並みは、住民の暮らしの中で守られ続け、国の重要伝統的建造物群保存地区、そして日本遺産へと選定されました。橋立の栄華は、かたちを変えながらいまも生きています。

航海の無事を願って奉納された、北前船の船絵図。

石垣と土塀が続く加賀橋立の坂道

二:受け継ぐ

料亭の躯体を、宿に編み直す。

宿の前身は、料亭「平井屋」です。北前船の時代が終わって久しい昭和の橋立で、地域の人々を迎えてきた建物でした。この躯体を取り壊さず、受け継ぐ——KITAMAE BASE はそこから始まりました。

設計とグラフィックは Eight Design。橋立の歴史、風土、人の営みを読み直し、料亭の骨格を現代の宿泊空間として再編集しています。新しく建てるのではなく、残っているものを活かす。その方針は、石垣と土塀が何十年もの暮らしの中で守られてきた、この町並みの流儀でもあります。

グラフィックも Eight Design が担い、宿の言葉と意匠に橋立の歴史と風土が通されています。客室の名も、港町と海の語彙から引いています。

石垣と土塀が続く、橋立の坂道。

高台から見渡す加賀橋立の赤瓦屋根の集落

三:空間

九つの部屋に、海がある。

客室は全9室。スイートの「波の間」「風の間」からスタンダードまで。海、光、風という橋立の要素が、客室と共用部に静かに通されています。

ラウンジ「藍籠処」は、日本海を望む食の場であり、滞在の余白を過ごす場所でもあります。2種の貸切風呂(「艫の湯」「舷の湯」)は、スタンダードからスイートまで全室が無料で利用できます。

飾るためのものは多くありません。赤瓦の屋根が海へ連なるこの場所で、空間の主役は窓の外の海と、移ろう光です。

海へ向かって連なる、赤瓦の町並み。

山代温泉 古総湯のライトアップ夜景

四:加賀温泉郷

次の航海へ。

KITAMAE BASE は、宿であると同時に、橋立再生の拠点でもあります。漁業、農業、工芸、クリエイター。土地で働く人たちとの連携が、開業の経緯であり、これからの計画です。

代表の加藤智彦は、加賀温泉郷に集中しがちな旅の視点を、海側の橋立へ広げたいと話します。橋立港の漁船、北前船文化、港町の散策。滞在の核は、町そのものにあります。

橋立港の海の幸、加賀の食材、北前船が運んだ発酵文化は、藍籠処で一夜のコースになります。船が各地から持ち帰ったものを、今度は宿が受け取り、町へ手渡していく。物語は、まだ途中です。

橋立港に並ぶ漁船。北前船文化はいまも海と港で続いている。

I. Chapters

宿が立つまで。

取材記事や公式発信からの抜粋をもとに、宿の背景を整理しています。

KITAMAE BASE 加賀橋立の外観
01Chapter · Heritage

元料亭「平井屋」を、地域資本でリノベーション。

北前船で栄えた港町に長く根を下ろしてきた料亭の躯体を、地域資本のもとリノベーション。漁業、農業、工芸、クリエイターと連携し、橋立エリアの再生を目指す拠点として開きました。

HotelBank 取材記事より

泉の浜と加佐の岬、日本海の景色
02Chapter · Place

加賀温泉郷から、もう一歩、海へ。

代表の加藤智彦は、加賀温泉郷に集中しがちな来訪者の視点を、海側の橋立へと広げたいと話します。北前船文化、漁港、町歩きの時間が滞在の核になっています。

PR TIMES プレスリリースより

波の間の海を望むリビング空間
03Chapter · Design

海・光・風を取り込む、空間設計。

Eight Design による建築設計とグラフィックは、橋立の歴史・風土・人の営みを現代の宿泊空間として再編集。海、光、風という土地の要素を客室と共用部に静かに通します。

Eight Design 事例集より

藍籠処で料理を仕上げるシェフの手元
04Chapter · Co-creation

地域の人と、ひと夜の体験を仕立てる。

橋立港の海の幸、加賀の食材、北前船が運んだ発酵文化を、専属シェフが一夜のコースに編む。客室、貸切風呂、ラウンジ藍籠処、町歩きまでが一連の体験として連動します。

公式発信より

II. Press

メディア掲載。

取材記事や公式発信は、TOP の「メディア掲載」セクションでもご覧いただけます。

  1. 01PR TIMES2025 年 11 月グランドオープン公式プレスリリース
  2. 02HotelBank開業経緯・こだわりに関する取材記事
  3. 03Eight Design建築設計・グラフィックデザイン担当事例
  4. 04トラベル jp元料亭リノベーションホテルとして紹介
  5. 05Traicy開業ニュースとして紹介

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